編集部です。6月3日の第1回「はま太郎フェス」から、ブックカーニバルinカマクラ、小田原ブックマーケット…と、大きいイベントが3週連続で行われた6月。 多くのお客様にご来場いただきまして、誠にありがとうございました。
6月3日の第1回「はま太郎フェス」のテーマは、「旅と酒そして本」。 編集部の想像をはるかに超えた80名ほどのご来場があり、大盛況のイベントとなりました。 改めて、お礼申し上げます!
さて、以下に当日のレポートをダイジェストで…。
ご提供したお酒は中華街で明治時代に創業した老舗酒店、一石屋酒店の社長・高橋さんが選んでくださいました。
ウェルカムドリンクには、高橋社長に「グラスの模様が面白いうえ旨いお酒」をリクエストしたところ、色々考えて下さり、静岡県「志太泉酒造」の猫柄「にゃんかっぷ」(2種類)と、今回特別に岐阜県「御代桜醸造」のパンダカップを用意してくださいました。 受付では、パンダにしようか猫にしようかみなさん真剣に吟味しておられ、楽しんでいただけたようです^^
ウェルカムドリンクを飲み干したあとは、このガラスのカップを再利用し販売用の日本酒もこちらに注がせていただきました。プラスチックカップより、雰囲気を楽しめたのではないでしょうか。
おつまみセットは編集部が全国から取り寄せた珍味セレクトパックを販売。
「量より質」を重視しまして、1粒100円ほどする高級珍味が入っていたことに、皆様お気づきでしたでしょうか(笑)。 ビールは横浜市外からのお客様も多かったため、横浜発祥のキリンビールの「一番搾り 横浜づくり」をご用意しました。
助っ人で来てくださった日本ナポリタン学会・田中会長の乾杯の音頭のあとに、酒をより美味しくさせたのは、ゲストミュージシャン・ハマの吟遊詩人スーマ―さんの心地よい弾き語り。
しっとりと演奏を聞いた後で始まったゲーム「知的バッカス合戦グビリオバトル」では、4名の参戦者によるそれぞれ5分間の酒場トークで会場は白熱しました。 参戦者は再登場(!)のスーマ―さん、そして在華坊さんの「はま太郎」執筆者ファミリー2名。 そして、ホーソンさん(男性)、紀 あささん(女性)。 「誰が語ったどの酒場に行きたくなったか」を基準に、会場のお客さん全員で投票をし「真のバッカス」を決定しました。 どの酒場話も旅情が掻き立てられる大変楽しいお話。 そのなかで第1回「真のバッカス」に輝いたのは女性参戦者紀あささん。北海道は函館にある居酒屋兆治のお話で見事優勝されました。 おめでとうございます!
グビリオバトルのあとにはいよいよトークゲストの南陀楼綾繁さんが登壇。 自らが発起人となって開催した「ひと箱古本市」と、「ひと箱古本市」の全国普及。 それにともない、全国を行脚する日々についてお話を聞きました。 「どんな酒場が好き?」から、旅先での書店の巡り方、書店との出会い方。 そのなかで話題にのぼったのが、南陀楼さんがそれまで以上に酒場文化へ愛着を持つようになったきっかけにもなったという『下町酒場巡礼』(ちくま文庫)について。 「この本には住所もないし、地図もないんだよね。でもそれがいい。」「ネットであらゆる情報が手に入る今、基礎知識を持つことなく、全てがまっさらな状態で、目的地に着くことは難しいのかもしれないけどね…」と南陀楼さん。 確かに難しいかもしれないけど、酒場へ行くまでの物語も、ひとつの肴にしてほしいというのは、「はま太郎」も創刊当時より考えていた編集ポリシー。 大量の情報を網羅的に掲載する飲食店ガイドブックにはその役割があり、一方自分たちが作りたい本にもまた違う役割がある。 しかし、そうは思っていても、日々のあらゆる刺激の中で揺れ動きそうなこともある。 マイクを通してお客さんに声をお届けできたことは、その点で、編集部にとっても大変意味のあることでした。
最後に、南陀楼さんから新刊『町を歩いて本のなかへ』のご案内(先日刊行されました!)。
これまでにあらゆる媒体で書いてきたエッセイ・書評などをセレクトし、書下ろしを加えた書籍なのですが、「『はま太郎』での連載「古本屋発・居酒屋行き 横浜版」が載ってないではないですか!」と、ツッコむと、「それは回を重ねたら、いずれ星羊社から…」とのお約束をいただきました!
お客様が証人ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
飲食コーナーは『はま太郎』販売店でもある浅間下交差点のジントニックバー「BAR THE GINTONICX」の島田マスターが、受付・物販は在華坊さんとナポリタン学会の田中さんとAさんが助けて下さいました。
物販コーナーの商品のなかには、神保町のひとり出版社「旅と思索社」さん刊行『二十世紀酒場』などをはじめ、野毛山の非公式マスコットキャラクター「のげやまくん」グッズ、ナポリタン学会会長の自著『麺食力』、スーマ―さんのCDアルバム、など編集部にご縁のある方々の作品、本などが並びました。
当日会場では「旅と思索社」の代表・廣岡さんから直接刊行本の紹介もあったりと、作り手とお客さんが出会う瞬間を目撃できたのが大変嬉しかったです。
第1回目ということで、司会や運営がバタバタとしており、お見苦しい点も多々ございましたが、改善策を見出しながら回を重ねられたらと考えている次第でございます。 ご来場くださったお客様のうちどのくらいの方が『はま太郎』をご存知かと質問したところ、8~9割の方が「知っている」または「読んでいる」とのご返答を下さったのには感激しました。
「第2回目からはお手伝いしますよ」との温かいお言葉もいくつか頂戴し有り難い限りです(本当にお願いしてしまうかも)。
6月3日周辺地域の魅力的なイベント目白押しのなか、ご来場いただいたことを今後の励みにさせていただき、より楽しんでいただけるよう、日々アイディアを模索していきたいと思っております。 また近いうちに皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。 遅ればせながら、第1回「はま太郎フェス」にお越しいただきまして、誠にありがとうございました!
編集部 星山、成田 (当日写真を全然撮れなかったので、添付写真は友人撮影のものをいくつか)